シルバーウィーク最後の日、ビートルの調子が良ければ高速道路デビューをしようと出かける。走りだして数分、小さなまん丸ミラーでは車線変更が難しく後ろを振り返ると、後ろを走っている車が必要以上に車間距離を取っていることに気づく。最初は「古い車だしね、ぶつけちゃ困るだろうし、シルバーウィークだからサンデードライバーが多いからかも」なんて思っていたのだけど、ちょっと様子がおかしいなとひと気のない工場の近くに止める。
・・・
ブレーキランプが付かない。納車時に左の接触が悪く、その場でしゃちょーに治してもらったブレーキランプ。今度は両方切れているのだ。積んである工具箱を出して弄ってみるも一瞬ついたと思ったら消える。これでは高速どころか日の落ちた一般道を走るのも危険だ。これはショップで見てもらうしかないなと、ビートルを見ながら休んでいると工場からおじさまが出てきた。
「すいません、古い車なもんで調子悪くて、すぐにどかします。」
と声をかけると
「いいですよ〜もう人いないですし、ここは車好きが多いですから。これミニですか?」
なんてフレンドリー!フロントフードを開けたビートルはミニに見えたみだいだけど。
「ボクも車好きなんですよ〜。ゆっくりしてて大丈夫ですよ。」
なんて、会話を交わしておじさまは去っていった。普通の車だったらこんなふんわりした会話は出来なかったのではないだろうか?
コロンとしたフォルムの空冷ビートルは見ている人も笑顔にしてくれるのかもしれない。
週末は私の空冷ビートル(kabuhiko)は入院かな。
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